今回はメタルダイのお役立ちアイディアです。
(初心者の方は記事の最後に用語の説明がありますのでご参照ください。)
ダイカットマシンでメタルダイを使う時位置が微妙にずれて困るといった事ってありませんか?
その対処法がひらめいたので早速やってみました。
使うのはマグネットシートです。
2種類のシートで試してみました。
Big Shotの場合
1. 100均のマグネットシート(かなり薄いです
)・・・・1枚。
磁気は弱いですが目的は果たせます。マシンにセットする時に必要なものは
*Essentials Platform
*Wafer-Thin Die Adapter
2. 市販の丈夫なマグネットシート・・・・1mm厚を2枚。
磁気は強いですからしっかり張り付きます。マシンにセットする時は
*Wafer-Thin Die Adapterを外してマグネットシート2枚を使います。
Big Shot Proの場合
100均のマグネットシートを使った場合
*Solo Thin Die Adapter
*Solo Platform
*Adapter Pad
*セットに入っている乳白色の薄いシート2枚
*Cutting Pad・・・・1枚
1mm厚のマグネットシートの場合は1枚だけ使います
*Solo Thin Die Adapter
*Solo Platform
*Adapter Pad
*Cutting Pad・・・・1枚
【メリット】
1. 小さい端材ペーパーを使うとき便利
2. 目的の位置に文字や模様が抜ける
3. ネストダイが 多目的に使える
1.については
マグネットでダイが固定されていますから小さな端材ペーパーをそのまま上に乗せて
カッティングパッドを置いても双方にずれが出ません。
従来はロールに通そうとした時に微妙な当たり具合で
双方がずれたりすることがあります。
こういう場合の対処法として、多分皆さんは弱粘着のマスキングテープなどで
紙にダイを留めて使っていらしゃるのではないかと思います。
2.については
12インチでタイトルや模様を抜きたい場合もなかなかいいですよ。
マグネットで固定されるのでアルファベットの位置や柄を自由に配置できます。
真直ぐ文字や柄を抜きたい場合はマグネットに線を引いて
その線上にダイを並べるといいでしょう。
手作りの名刺を作ってみました。
名刺はサイズが小さいのでマグネットに名刺の大きさの線を引きました。
こうすることでダイの位置決めが簡単になります。
その上に名刺を置き、カッティングパッドを乗せ、クルクルとロールします。
カットしたところが透かしになって面白いでしょう♪
あとはblogのurlと名前とGLAD 2 MEET Uを
手作りスタンプキットで組み合わせクリアエンボス。
裏面はハサミのスタンプと「時」に関するwordをクリアエンボス。
デザインコンセプトはスクラッパーなので年がら年中はさみでチョキチョキ (^_-)~♪
これは6,7年位前に作ったものです。当時はパンチが主流でしたのでパンチで抜きました。
私のイニシャルは「Y I.」。
裏から見ても「Y」と「I」と読める事を利用したアイディアです。
結構いいでしょ (^_-)~♪
私の名前はK以外全て裏からも読める文字ですが、名前としては裏からは読めません。
仕方が無いので大きい文字のアルファベットパンチを使ってイニシャルのみにしました。
但しゴシック体系統の文字の
パンチやダイじゃないと裏表同じものには見えません。
これを作った当時はこんなにしっかりした太さのゴシック体文字のパンチは
日本では購入できず、SB仲間の方に借りて作成しました。
まさに私のデザインイメージにピッタリだったので
改めて当時このパンチを貸してくださった方に感謝です。
3.については
例えば中抜きの太いフレームや細いフレームを作りたい時に便利です。
円形の場合はMartha StewartのLarge Circle Cutterを使ってもできますが、
他の形状は以下の方法で対応します。
ネストダイはサイズの異なる縦横比同じ形のダイのセットなので
位置決めさえきちんとしていれば均等な線のフレームが出来ます。
マグネットでその位置決めが簡単にできます。
【マグネットシートを使ってみての感想】
マグネットシートは柔らかいので、磁気は減少するわけではありませんが何回も使っているとへこんだり伸びたりします。
紹介したネストダイの使い方をする場合は
1mm厚のマグネットシートの方がしっかり付くのでずれがでません。
ダイカットマシン用のメタルプレートが市販されていないのでお金をかけずにメタルダイをストレスなく使うには凄く便利だと思います。
【余談】
私は昔からトランスパレンシーや透かし柄が大好きで、5,6年位前にレースペーパーがいろいろなメーカーで販売された時、私が作ってみたかったのはこれだ!!!と思いcraft Roboを買っていろいろ楽しみました。
でもA4サイズはカットできますが12インチをカットする場合は大きいサイズをカットするRoboが無いとできません。
そこまでして透かし模様一筋ではないので何となく小物を作って満足していました。
ちょっと話は飛びますが、5、6年くらい前にハワイのクラフトショップ(Ben Franklin)にBig Shot Proの初期モデル(?)が置いてありました。
約$500でしたでしょうか。
かねてから12インチを色々なダイを使って透かし模様みたいなものを作ってみたいとか、12インチをそのままエンボスしたいとか思っていましたから作品の幅を広げるためにも欲しいと思いました。
しかし今回のBig Shot Proに比べるともっと大きかった記憶があります。全て黒でおしゃれ感も何も無いボディ。商品管理もきちんとしていなくて小汚い。
新品はあるかと聞くとこれだけだと言う。
売っているダイも箱を作るダイ程度で全然魅力を感じないダイしかありませんでした。
それにあきらかにスーツケースは重量オーバー間違いなし。
それよりもなによりもスーツケースに入らないし!!!
同時多発テロ9.11以来、当時1人の機内持ち込み1つ、貨物は1つ(今はどちらも2つ)でしたからBig Shot Proを貨物で預ける事も出来ず諦めました。
そんなこんなで、暫く12インチ対応のダイカットマシンの事は忘れていましたが先日のホビーショーに置いてあったのでの使いたい気分再燃そして購入となりました。
ですから12インチでやってみたかった事や可能性をいろいろ試して発信したいと思います。
【用語の説明】
*ダイカットマシン・・・・様々な形に紙、レザー、布などを型抜きする器具
*カッティングパッド・・・ダイを抜く際にマシンにセットする透明のアクリル板
*メタルダイ・・・・・・・金属でできた型抜き
*Big Shot・・・・・・・・ 型抜きマシンの一種で最も一般的な商品
*ネストダイ・・・・・・・サイズの異なる同じ形のダイのセット
*タイトル・・・・・・・・SBでは12インチやアルバムなどに題をつけます。
(つけないのも有ですが、つけることによってその作品がより明確になります)
*マスキングテープ・・・・様々種類の模様や色が揃った弱粘着のテープ。海外でも人気でWASHI TAPEと呼ばれています。様々なコラージュアートにも使われます。
*トランスパレンシー・・・透明な素材で出来たもの全般
長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございます。